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Todos_未来と芸術展@森美術館

2020/01/17 (金)

くらしのなかで

『未来と芸術展』テクノロジーが描く未来から、根源的なことを考えさせられる

先日、森美術館で『未来と芸術展』を観覧してきました。
最先端テクノロジーの影響を受けた、衣食住の切り口で次から次に展開される盛り沢山の作品群は、見応えたっぷりでした。

でも、芸術って、概念や精神など物質が介入しづらい部分を内外に向かって解放するためにあるものだと思っていただけに、未来を描く芸術というものがとても現実的で「生きる」ためのテクノロジーに終始しているように見え、私の頭にはハテナが残りました。

私たちの概念や精神はすっかり解放され、未来に対して描く想像においても自由を得ているでしょうか。
それとも、人間の求める自由というのが、本来、概念や精神にあるのではなく「生きる」ことにあって、テクノロジーを携えて今、原点に回帰しはじめているということなのでしょうか。

生きること自体が目的になるというのは、それが難しいから生まれる発想なのだろうと思います。でも、それはテクノロジーによってだけ導かれるわけではありません。
もともと生命に備わっているものや自然の営みに関心を寄せることで描ける未来も、また同時に持ち続けたいと思いました。

根源的なことを考える機会を与えられた、良い展示でした。


『未来と芸術展』
森美術館
2020年3月29日まで
公式ホームページ


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